[連載中] ヒューマン・コネクション【9】

私たちはなぜ学び、学び続けるのか?

中央大学戦略経営研究科の高村静教授のお声がけで実現した出前授業。高村先生の「人材開発」を履修する社会人学生の皆さんと一期一会の豊かな対話をしてきました。

高村先生とシリコンバレーでお会いしたのがご縁で、私が探求するPennでのCLOプログラムに関心を寄せていただき、「CLOの役割」としてお話をさせていただく機会を頂きました。

この科目は、人材開発・能力開発に関わる理論を学ぶとともに、 環境および戦略の変化に応じて常に求められる能力の再開発や新人等育成の仕組み・手法についても議論する講座とのことでした。事前にお聞きしていた通り、人事部以外の現場のマネージャーの方々も参加され、さまざまな関心を持った方々が集まっていました。

具体的に、学生の皆さんからは、例えば「会社に委ねるキャリア」以外のキャリアとはどういうものか? 「企業がなぜ個人の能力開発に熱心なのか?」といった疑問が寄せられ、用意していたスライドは一旦脇に置き、即興で話を進めることにしました。

皆さんとの対話を通じて、私たちはなぜ学び、学び続けるのかという答えのない問いに共に向き合い、その中で深い学びを得ることができたように感じます。

普段はオンラインで授業に参加されるそうですが、今日は春学期の最終授業ということで、駿河台のキャンパスに集まってくださる方々もいました。

授業の最後は生徒さん一人ひとりによる1分間スピーチがありました。Teachable Point of View (自分の経験や観察を通じて、人に教えようとすれば教えられる教育的見地) に基づいて、生徒の皆さん一人ひとりのこの学期での学び、これまでの人生体験の内省から紡ぎだされる言葉の数々に一人ひとりの自分軸と確固たる決意を感じました。

一人の生徒が言っていた言葉、「情熱に勝る能力なし」この言葉を具現化するリーダーが日本にもっともっと増えたら、そのために自分は何ができるのだろう、そんなことを私自身も内省する機会をもらいました。

「学び続ける」皆さんとの出会いの場をくださった高村先生、聴講にキャンパスまで足を運んでくださった高倉千春さん、高村先生を繋いでくださった Hiro Udagawaさんに心から感謝します。ありがとうございました!

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