[New] 組織の新しい学びの文化の芽生え
社員の2/3が参加。CEOもCHROもCLOも仲間から学ぶ。そんな場が生まれました。
いま、多くの組織にとって「いかに学びを持続させ、文化として根づかせるか」は関心の高いテーマではないでしょうか。
学びは一方的に与えられても長続きせず、個人が目的意識を持ち、組織がそれを支え、仲間同士で分かち合うときに大きな広がりを持ちます。これが Self-Directed Learning(自己主導学習) の考え方であり、学習文化の研究において強調されるポイントでもあります。
この問いを胸に、3ヶ月前に社内でLearning & Development (L&D) チームを立ち上げました。小さな活動から始まった取り組みが、新しい文化の芽生えを感じさせています。
きっかけは、資格支援制度 Self Learning & Development。社員の15%が活用していたにもかかわらず、その挑戦と達成は限られた人にしか知られていませんでした。
“学びのプロセスを分かち合えたら、もっと組織は豊かになるはず” 同僚とのブレインストーミングから始まったのが「学びの共有会」です。
第一回のテーマは「人事系のラーニング」。SHRMやHRCI認定取得者、AIHR修了者が登壇し、語られたのは資格テキストには載らないそれぞれの “学びのストーリー” でした。
チャレンジの動機、不安や葛藤、学びを続ける工夫、そして仕事や人生にどんな変化があったのか。
ストーリーを語ってくれた仲間たちは、資格や修了をゴールではなく “プロセス” と捉え、自己成長にとどまらず、チームやクライアントへの価値提供へとつなげています。その姿勢は、多くの社員の心を揺さぶりました。まさに 「Learning-Oriented Culture(学習志向文化)」 を体現する実例だと感じています。
イベント後には、仲間たちから心温まる声が届きました。
“ありきたりな毎日を変えたいと思い挑戦しました。大変でしたが、達成感と学びの価値を実感できました。想いを言葉にして伝える場を得られたことにも感謝しています。”
“業務に直結しない学びでも、自分の視野を広げ、最終的には組織やクライアントへの貢献につながると実感しました。今回の機会は、自社の Culture of Learning を広く伝える契機にもなりました。”
“学びを共有したことで感謝の言葉をいただけたことが、私にとって最高のご褒美になりました。”
こうした声からも、学びが個人の枠を超えて、組織全体の文化へと広がっていく手応えを感じています。
社員一人ひとりが蒔いた 🌱 学びの種は、やがて仲間に広がり、組織全体を動かしていく。そのことを今回の経験を通じて強く実感しました。
学び続ける組織は、制度や仕組みだけでなく、現場で挑戦する人の物語と理論の両輪によって育まれていく。 強くそう思います。
そしてこの気づきは、私たちの会社だけに限りません。社員の学びを「見える化」し、共有し、共に讃えあう仕組みを継続していけば、どんな組織でも学びの文化は芽生えるはずです。
次のストーリーがどんな形で育っていくのか。仲間と共にLearning Cultureを育み、それを広く発信していきたいと思います。