[連載中] ヒューマン・コネクション【31】
学生たちの本音に出会った日
東洋大学「留学のすすめ」講座で90分間、約100名の学生たちと一緒に留学とキャリアについて考える時間をいただきました。
機会をくださったのは、Penn Graduate School of Educationの先輩であるMina Mizumatsu先生。
3つの問いを投げかけ、本音の声をたくさんもらいました。
90名以上の回答を読み返して、気づいたことがあります。
彼ら彼女たちは「どうすればいいか」を知らないのではない。
「自分の選択でいい」という許可を求めている。そんな姿でした。
アンケートに、こんな問いがありました。
「Kaneさんが20歳の自分に送るメッセージは何ですか?」
伝えたい言葉は、ひとつ。
「夢中になれるものに飛び込んだ先で、人生は形づくられていく」
2年前、52歳で大学院の門を叩いた僕を突き動かしたのは、誰も研究したことのないテーマへの好奇心ひとつでした。
気づけば、夢中になっていました。
先月、高校を卒業した息子も、自分なりに考え抜いて、ある決断をしました。
世間の常識ではなく、「今の自分は何に心を動かされているか」という問いに向き合った、その姿勢が誇らしかった。
学生たちにアンケートへの感謝のメッセージで伝えた言葉はこうでした。
将来への不安を囁くもう一人の自分がいたら、こう言ってあげてください。
"What are you waiting for? Be in this moment."
まだ来ていない未来を心配するより、自分の選んだ道を信じて、今この瞬間を愉しんで、と。
夢中になれるものとの出会いが、皆さんの人生のどこかで待っていますように。
(つづく)