[連載中] ヒューマン・コネクション【30】
101日目のReunion
以前、「なぜ、シリコンバレーの熱狂は「3日」で冷めてしまうのか」というタイトルでコラムを書きました。
それから3ヶ月が経ち、先日日本を訪れた際、2月にシリコンバレーをフィールドラーニングで訪れた中央大学ビジネススクールの1期生の皆さんと再会を果たしました。
2月のセッションで彼ら彼女らと約束したことがありました。意識の希薄化が始まる3日の壁を乗り越え、100日で行動が自律的な習慣へと変わる節目のさらに先にある「101日目」に、どんな目標を立てるのか。101日目と約束したその日は、実際には111日目を迎えていました。
何よりも驚かされたのは、一人ひとりの自信に満ちた表情と言動でした。自身の失敗談を語り、そこから何を学び、今に生かしているのかを、2期生に堂々と伝える姿はとても誇らしく感じました。
セッションの冒頭、「今日の主役は皆さんです」と伝え、その場にいることを僕の役割として徹底しました。
そのセッションに同席した友人が、こんな言葉をくれました。
「同じ講義やプログラムであっても、伝える人によってこんなに場の空気が異なるものなんだと大きな学びになりました。Kaneさんがこれまでに経験されてきたもののすべてが集約しているよう。人生に何一つ無駄なものはなく、その一つ一つが人間の形成に直結するのだと強く感じました」
そして、当日セッションに参加できず、懇親会から参加してくれた1期生の一人から、こんな熱いメッセージが届きました。(本人から承諾をもらい、原文をそのまま転載します)
「先日は111日ぶりにお会いしてお話しでき、本当に嬉しかったです。ありがとうございました!あの日の懇親会でお伝えし損ねてしまったことがあり、DMいたしました。実は、シリコンバレー研修最終日の夜、バークレーでの食事会の際にKaneさんからいただいた言葉が、この3ヶ月の自分にとって本当に大きかったと感じています。『人をもっと頼っていいんだよ。頼られた側も嬉しいものだから』『自分の弱みを打ち明けることも一つの「Give」。次に自分が、悩んでいる人を助けてあげればいい』当時、就活も研究もなかなか前進せずに行き詰まっていた私にとって、この言葉は深く心に刺さりました。帰国後、思い切って悩んでいたポイントを研究チームの同期たちに打ち明けたところ、周囲の支えもあり一歩ずつ課題を解決することができました。その結果、なんと来週、論文の投稿と学会発表ができるところまで漕ぎ着けることができました!さらに、研究が前進したことで自信がつき、就活も納得の形で進めることができ、この度、第一志望だった企業から内定をいただくことができました。苦しい時期にKaneさんがかけてくださったあの言葉が、私を支え、今回のブレイクスルーを生む最大のきっかけになりました。どうしてもその御礼をお伝えしたく、ご連絡いたしました。本当にありがとうございました。また良いご報告ができるよう、これからも精進します!Leo」
冥利に尽きる言葉でした。3ヶ月前、シリコンバレーで彼ら彼女らと過ごした時間は、皆さんの人生のほんの一瞬かもしれない。でも、ほんの一言でも言葉には人を動かす力がある。だから、一期一会をこれからも大切に生きていきたい。
(つづく)