[New] “感謝” から始まる一日 一想いは、伝えてこそ、意味をもつ一
週末の朝、パソコンを開くと、最初に目に飛び込んできたのは、かつて苦楽を共にした元同僚から、4年ぶりに届いたメッセージでした。
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浩一郎さん、大変ご無沙汰してます!お元気にされてますか?
私は今さらですが、浩一郎さんに影響されて、現在日本でビジネススクールに通ってます!
いつもお話し聞きながら、“いつか通いたいな”と思ってました。ずっとお礼を伝えたかったんです。
遅くなりましたが、気持ちはちゃんと伝えないと伝わらないということを最近あらためて学び、思いきってメッセージを送りました!
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その言葉に、思わず頬がゆるみ、朝から心がほっこりとあたたまりました。
僕自身、特別なことをしたつもりはないけれども、何気ない対話の中で、相手が何かを感じとってくれていて、その後の人生に意味を見出してくれている。だとしたら、それは本当に嬉しいことです。
一方で、こんな風に気づかされることもあります。
「伝えたい想い」と「相手に伝わる想い」は必ずしも一致するものでない、と。
過去の数々の失敗体験を通じて、僕が学んできたのはこのことです。そして今、大切にしているのは、自分の言動が相手にどう映ったかを、できるだけ素直に、その都度シンプルに尋ねてみること。
たとえば、「僕の意見に敢えて反論するとしたら、どんなことが考えられると思う?」といった問いを通して、受け入れる姿勢を伝えていくことで、対話の質が大きく変わることもあります。
“暗黙の了解” や “以心伝心” に頼りすぎず、敢えて言葉を尽くしてみる。
それによって初めて見えることがあるかもしれません。
元同僚の言葉が、そんな思いを気づかせてくれました。
「気持ちはちゃんと伝えないと伝わらない。」
たった一言でも、人の心は動きます。
「ありがとう」。その言葉で一日が始まる朝は、なんだか満たされた気持ちになります。
たった一言、されど一言。
その一言が、誰かの背中をそっと押し、めぐりめぐって、いつか自分にも返ってくる。そう思うだけで、不思議と心にゆとりが生まれ、自然とやる気が湧いてきます。