[New] 亡き父が微笑む場所で
月曜日の夜8時。母校で、社会人学生の皆さんを前に「グローバルリーダーシップ」というテーマで90分一コマをお話する機会をいただいた。
皆さんは6時半から別の講義を受けていて、外で待機する間、中からは白熱した様子が教室の外にも漏れてくる。場が完全に温まっている。
「これはえらい依頼を引き受けてしまったかもしれない」
そのとき思った。
もし、当時落ちこぼれだった私を知るゼミの教授がこの場を見たら吹き出すだろう。
もし、大学OBでもある亡き父が見たら、誇らしく微笑んでくれるだろう、と。すっと肩の力が抜けた。
スライドそっちのけで、一人ひとりと目を合わせ、反応を見ながら、その時に感じたことを言葉にして伝えた。
話を終えて皆さんに尋ねた。「今日の気づきを、一番届けたい人は誰ですか?」
こんな風に答えてくれた人がいた。
「MBAで学んでいる同期みんなに聞いてもらいたいです。『人生の中で聞くべき話の一つです!』」
伝えたいことより、どう伝わったか。それが全てだと思った。
終電間際まで懇親会に付き合ってくれた皆さん、このような機会をくださったTetsuya Abe先生に心からの感謝を。